現金主義者のあなたの目を覚ます、クレジットカード利用に切り替えるべき理由を教えます。
現在、僕と家族は、生活のほぼ全てに関わる費用を、クレジットカードで支払っています。
これまで利用してきたクレジットカードは、ノーマルのショッピング系やガソリン系カードから、ゴールド、ブラックカードまで、数十枚。
10年以上利用してくる間に、クレジットカードの規約が改変されたり、家族が増えたり、海外にしょっちゅう行くようになったり、独立したりと色々と状況が変わり、自分のライフスタイルに合わせて、増やしたり減らしたり乗り換えたりしてきました。
なので、様々な人生のステージ・ライフスタイルに合わせたクレジットカード選びについて、そこそこ詳しい方だと思います。
今回は、クレジットカードに詳しくない人達からよく聞かれる事や、意外とみんな知らないんだなー、と感じてきた事をまとめて書きます。
これを読めば、現金主義者のあなたもきっとクレジットカードを持つ気になることでしょう。
それでは早速。
一括払いなら手数料かからない
クレジットカードで買い物すると、手数料を取られると思っている方がいますが、買い手に手数料は掛かりません。
クレジットカード会社に手数料を支払うのはお店側です。
厳密に言うと、分割払いやリボ払い(毎月定額上限払い)にした場合のみ、手数料がかかりますが、一括払いの場合は手数料ゼロです。
基本レジで何も言わなければ、自動的に一括払いになりますが、まれにレジで「お支払い回数は?」と聞かれたら、「一回で」と言えばOKです。
引き出し手数料
現金の場合は、必ず銀行から下ろしてくるというプロセスが必要ですが、地味に手数料取られる事があります。平日で取引銀行なら掛からないですが、休日時間外だったり、提携コンビニで降ろすと、105円、など。なぜ自分のお金を引き出すのにお金払わないといけないんでしょうか。
クレジットカードは現金を介さないので、下ろすというプロセスがないため、引き出し手数料が、発生する事がありません(キャッシングする場合については後述します)
振込手数料もかからない
ネットショッピングやメルカリなどで、銀行振込にすると振込手数料を買い手が負担しないとならない事があります。
クレジットカードは支払い手数料無料です。
支払い処理が速い
これ、今回ラクマ(メルカリみたいなやつです)で物を買った際、出品者の方から質問をされました。「始めたばかりで分からないんですが、どうしてそんなに入金が早いんですか?」
「??」となりましたが、おそらく、カートから購入後に、銀行振込やATM/コンビニ払いの場合は、入金まで時間がかかる一方、クレジットカードだとその場で決済まで行くからのようでした。
他だと、ガソリンスタンドなんかでもよく感じますね。
現金でお金を払ってお釣りを…に対して、クレジットカードなら最初に通しておけばレシートを受け取るだけです。
家計簿になる
クレジットカードの利用は、毎月明細となり紙かネット上の管理画面で送られてきます。
何にいくら使ったかが確実に記録され、一目瞭然。わざわざ家計簿をつける必要がありません。
さらに、money forwardといったサービスを利用すれば、複数のカードや銀行、金融資産を一元管理する事が出来ます。
また、経営者や個人事業主にとっては、経費計算が圧倒的に楽。「領収書下さい、宛名は〜」なんて面倒なやり取りをしなくて済むようになります。
税理士に、クレジットカード明細を渡すだけ。楽チンです。(経費に関するクレジットカード利用のルールについては担当税理士にご確認を)
ショッピング付帯保険
カードの種類によりますが、ゴールドカード以上のステータスカードの場合ショッピングに対して返品保障をしてくれるものもあります。
自己都合などで、返品したくても、購入店舗が受け付けてくれない場合、クレジットカード会社が返金保障してくれます。
安心して買い物ができますよね。
落としても大丈夫
当たり前なんですが、もしクレジットカードを落としたり無くしたり取られたりしても、サポートに電話すればすぐ止めることができるので、不正に誰かに利用されてしまうことはありません。
現金だったらどうでしょう?
いくら平和な日本でも、現金は返ってこないことも多いのではないでしょうか。
割り勘できない?
居酒屋の料金を、現金なら一人いくら、という形で割り勘できますが、クレジットカードだとどうでしょう?
答えは、「店によります」
気の利いた店だと、「人数で割ってクレジットカード払いで」というと、代金を人数で割って、クレジットカードの人はクレジットカードで。現金の人は現金で、とバラバラで処理してくれます。
クレジットカードで払えば、ポイント/マイルが貯まることを考えると、こんなことでも現金払いは損してますね。
仮にその場で割り勘できなかった場合僕はこんなサービスを使っています。
https://paymo.life/
マイルが貯まる
飛行機に乗りたい人はマイルで、そうじゃない人は各種ポイントでいいと思いますが、貯めておけば利用できるものを、現金だと貯めることができません。勿体無い。
利用料金1%だけじゃなく専用モールも
ポイントやマイルについては、100円利用で1%程度の還元率なんですが、特定のクレジットカードで、そのクレジットカードの利用者のみが使えるショッピングモールと言ったものもありまして、そこ経由で買い物すると、6%とか10%とか貯まるものもあります。
例でいうと、ダイナースのポイントモール経由でホテル予約すると、カードのポイント1%(プレミアムなら2%)+モール経由8%で、実に利用料金の10%!がマイルとして獲得できたりもします。
SuicaやPasmoなんかもマイルに
交通系カードに現金でチャージして使ってる方も多いと思いますが、これもSuicaやPasmoにオートチャージしてくれるクレジットカードを利用することで、
- チャージする手間もいらない
- チャージしたらポイント・マイル貯まる
- メトロポイントも貯まる(これもあとでマイル交換可)
と言ったメリットがあります。
ETCカード
高速道路の料金所でスイスイ通れるETCカード、未だに持っていない車もいるのが信じられない気分ですが、
- レーン待たなくていい
- 支払いやお釣りのやりとりしなくていい
- ETC割引がある
といいことずくめ。むしろ現金払いだと、時間も料金も損しています。
自己満足度が上がる
昔、初めてアメリカエキスプレスゴールドを持った時は「自分もここまで来たか」と思ったものです。
その頃はまだ、上には上のステータスカードがある事を知らなかったんですが、「安くはない年会費を払ってゴールドカードを持つ」という事自体に、大人になった感を感じました。
状況によっては、ホテルなどで、高ステータスカードを持っていると、アップグレードされたりのメリットもあると聞きます(僕はされたことないですが)
一方、航空会社の高ステータスカードのおかげでビジネスクラスにアップグレードされたことは何度かあります。
キャッシュフローが良くなる
これは主に経営者や個人事業主向けの話ですが、キャッシュフローという考え方がありまして、「入ってくるお金は早く、出て行くお金は遅くすべし」という鉄則があります。
カードでの経費や仕入れを行うと、支払いは翌月以降になります。
その間にビジネスを回して利益を出す事が出来るため、経営上キャッシュフローが良くなります。
更に、経費をクレジットカードで支払う事で、マイルが爆裂に貯まるというオマケ付きです。
財布が薄くて済む
現金は、現金しか使えない時だけ、という方針にしてしまえば、札やコインも最小限で済みます。
僕はいつもほぼ手ぶらです。
海外旅行には必須
年に一回でも海外旅行に行くような方は、必ずクレジットカードを持つべきです。
キャッシング
海外で現金が必要な場合、普通は日本円を空港や街中で現地通貨に両替すると思います。
しかし実は、クレジットカードのキャッシング(ATMで現金を引き出すこと)した方が、手数料が安かったりします。(国やクレジットカードの種類にもによります)
僕はこの事実を知ってから、海外に日本円を持って行くのをやめました。
ほぼ手ぶらで行って、ATMで少額をキャッシング。クレジットカードが使える店では、カードで支払い。
安全
↑のキャッシングの件にも関係しますが、現金主義だとまず多額の現金を持ち歩く必要がありますよね。
落としたらどうしますか?スラれたらどうしますか?
クレジットカードなら、余分な現金を持ち歩く必要がありません。現金が足りなくなったらまた少額を下ろすだけ。
クレジットカード自体を無くしても、ヘルプデスクに電話すれば、止められます。
保険
海外旅行に必ず必要と言っていい、保険。
海外で怪我や病気をして、病院に行くと、日本と違って健康保険が使えないので、多額の治療費がかかることがあります。
軽い治療、レントゲンや盲腸手術なんてので数百万くらいなんてのもよく聞きます。
そんなときのために、海外旅行保険には必ず入るべきです。
海外旅行保険の加入は、ネットから事前に申し込んだり、空港の自動契約機などで申し込めるんですが、クレジットカードの付帯保険というのもあります。
適切なクレジットカードを選べば、そのカードを持っているだけで自動的に保険が付帯されるので、わざわざ海外旅行保険に入る必要すらないのです。
怪我や病気だけではなく、携行品の保険も付帯しているクレジットカードもあります。
僕は先日、海外でMacbookを落としてしまい、壊れてしまったので、保険の請求をしています↓
https://life-agile.com/archives/7931
汚くない
これはまあおまけの話ですが、国によって、お金がものすごい汚いところがあります。ビョーキになりそうで触りたくない。
僕の経験だと、インド、フィリピン、タイなんかで結構汚いのがありますね。
クレジットカードなら汚いお札をなるべく触らなくて済みます。(とはいえクレジットカード自体普及してなかったりはしますが)
荷物送れる
カードの種類によりますが、帰りの空港から自宅まで、重いスーツケースを持って帰る必要はありません。
空港から自宅へ無料で送れます。
カードによっては、往路も送れるものもあります。
空港ラウンジ使える
あまり飛行機に乗らない方には知られていませんが、空港には会員制のラウンジというのがあって、特に国際線なんだかだと、出発時刻までソファでくつろぎながら無料のご飯を食べて、ビールやワインを飲んで、シャワーを浴びて、マッサージチェアでくつろいだりすることができます。
カードの種類によっては、この会員権が付属しているものがあります。
待合の硬いベンチで窮屈に過ごさなくて済みますよ。特に家族連れなら尚更。パパの威厳に関わります。
デメリット
いいことばかり言ってきたので、デメリットについても確認しておきます。
明細を確認しないとならない?
カードの情報をスキミングといった技術で盗まれて自分の記憶にない不正利用が無かったか、など、毎月、明細をチェックした方が良いでしょう。(不正が発覚したら補償されます)
それが面倒なようでもありますが、しかしこれは逆にメリットにもなりますね。
自分の使ったお金を振り返って確認することができるのは、前述した家計簿の自動化の通りです。
使い過ぎてしまう?
これもよく聞く話なんですが、クレジットカード持っていると使い過ぎてしまいますか??僕はそうは思いませんが…
例えば、スマホ代の支払い、各種税金の支払い、水道光熱費の支払い、スーパーでの買い物の支払い、など、「仮に現金払いであっても絶対払っているもの」についてはどうでしょうか。
どうせ払わなければならないものをクレジットカードに切り替えたところで、支払う額に違いが出るわけではありません。
同様に、その他、外食や交通費、等々全ての支払いで、「どうせ現金であっても払っていた」というものは多くあることに気づくと思います。
そのために毎回ATMで下ろして手数料取られたり、もらえるはずのポイント・マイルを逃す方がよっぽど勿体無いのではないでしょうか。
履歴を誰かに知られてしまう?
クレジットカード会社も、個人の履歴を追うほどヒマじゃありませんが、仮に見られたとしてどうでしょうか。僕は何も困ることがありません。
クレジットカードの利用履歴は、逆に個人の「信用」が貯まります。
より上位の(メリットの大きい)クレジットカードを作るときや、車・家を買うときのローンを組む際にも、クレジットカードで積み上げた支払いの履歴は、実は信用データとして共有され、審査を通りやすくしてくれます。
年会費がかかる
これはカードの種類によりますが、年会費ゼロのものもありますし、年数千〜数万円程度で条件を満たすと翌年度ゼロ、と言ったものもあります。
また、年会費は高いけど、その分メリットも大きいというものもあります。
サインが面倒
レジでサインをしてノロノロ、という場面に出くわすことも確かにありますが、最近のクレジットカードはICチップ搭載で、PINコード(パスワード)を入力するだけのものもや、コンビニやスーパーやガソリンスタンドなど、少額決済はサイン不要のところも多いです。
小銭をジャラジャラ数えるよりよっぽど早いでしょう。
まとめ
これまで現金主義を貫いている人から聞いた感じだと、大体、
- 使い過ぎてしまう
- 手数料がかかる
というように、無駄にお金が必要になる、というイメージがあるように思います。
実は僕も大学生の時に作ったクレジットカードで、よくわからないままリボ払いやキャッシングをしていて、毎月支払いばかりしていた事がありました。
その反動もあって、クレジットカードってなんか怖い、と思って、社会人になってからも結構長い事クレジットカードを作りませんでした。
しかし、ある時クレジットカードの正しい使い方に気づいて、その破壊力に考えを改めました。
だからこそ、その認識を知らせたい。
良いステータスのあるクレジットカードは、クレジットカードをそれまで使ってきた実績(クレヒス=クレジットカードヒストリー)貯める必要もあります。
クレヒスが無いとステータスカードは作れません。
クレジットカードは「信用」です。現金だけ使っていたら、何も残りません。
例えば、会社員をやめてフリーランスとして独立したりすると、クレジットカードが作れなくなったりします。なので、辞める前にクレジットカードは作っておいたほうがいい、なんて話をよく聞きます。
会社員の時は簡単に作れたのに、脱サラして作れなくなる理由は、これまではあなたの信用で作れたわけではなく、会社の信用で作れたから。
個人での信用を築くためには、個人名でカードを持ち、利用の実績を作るしかありません。
なので、まずクレジットカード自体をまだ持っていない人は、作って履歴残しましょう。
次回は初心者におすすめのクレジットカードを紹介していきます。
全ての人がクレジットカードを持つようになり、世界的に現金利用が減って、全ての店でクレジットカードが利用できるようになりますように。
コメント この記事の情報が古かったり間違っていたりしたらコメントください。質問もお気軽に。